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2023|03|
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2009年07月22日(水) [長年日記]
■ 皆既日食!(プロローグ)
私、20年前は空に思いを馳せる小学生でした。(似合わないとか言うな)
その証拠に、手元に当時買った天文年鑑活用ハンドブック(昭和62年発行)があります。
この中に「向こう50年に日本で見られる日食・月食」の一覧が載っています。なので、今日の日食のことは、20年前から知っていました。
ということで、やけにテンション上がってます。日食のために休みを取ってしまいました(笑)。
もし1週間休める身分なら、2年前から休みを予約して悪石島ツアーに申し込むところですが、そんな休みは新婚旅行でないと無理そうです。おとなしく部分日食観察で我慢しました。とは言っても、7割ほども欠ける(食分0.717)部分日食も、そうそう機会はないのです。
■ 部分日食観察
本日の上越の天気は、微妙。厚い雲と、薄い雲と、雲の切れ間がまだらになっているような空模様です。
アメダス日照によれば富山で晴れてきているようでしたが、上越で観察すると決めました。
そして向かったのは、清里区にある「星のふるさと館」へ。観察会をやっているそうです。
行ってみると、テレビ局のクルーと中学生ご一行様が来ておりました。
日食が始まったのは9時53分。初めは薄曇りで何とか観察できましたが・・・次第にガスってきました(汗)。標高500mほどあるところなので、あきらめて退散・・・。
麓へ下りてしばらくすると、薄日が射してきました。なので、車を止めて観察。おお、欠けてる。
ついでにワンセグでNHKの皆既日食中継を見てました。ちょうど屋久島が皆既食になるところで、あいにくの天気ながら森の様子が伝わってきました。高感度カメラ使ったら皆既中の暗さが伝わらないじゃないか、と思いつつ・・・。
このあと30分後に硫黄島からの中継があるということで、家に帰ってNHK鑑賞。
ほんとはNHKは夜の特別番組だけ見るつもりでしたが、やっぱり生中継はいいですね。ライブ感がたまりません。プロミネンスが帯状に見えたところなんか大興奮。
皆既日食が素敵なのは昼間に夜になることで、太陽はもちろん星空や周りの景色、一緒に見ている人の反応をひっくるめた雰囲気を体感するために「日食を見たい」と思っています。*1NHKの中継はそのへんもわかってくれていたようです。「皆既日食を見ると人生観が変わる」というフレーズが耳に残ります。
やっぱり現地で、生で皆既日食が見たい!
*1 なのでプロポーズなんてもってのほか(意見には個人差があります)。
■ 次の日食
いつどこで日食が見られるかは前後数千年にわたって計算されており、たとえば国立天文台の日食各地予報で調べられます。
マスコミでよく取り上げられていますが、次に日本で皆既日食が見られるのは26年後。詳しく言うと、2035年9月2日(日)の10時頃です。今いる上越で見られるほか、富山・前橋・宇都宮・水戸などで見られます。皆既時間は長くて2分強とそれほど長くありませんが、日曜だし太陽高度もそこそこ高いし、すごぶる観察条件のいい日食になりそうです。これを見るのは50年越しの悲願!
でも、26年も待てない気がします。もっと前に観察条件のいい皆既日食はないものか。
地球規模で言う次の皆既日食は、来年7月12日。でも南太平洋上で、まともな陸地がほとんどない(タヒチ近くの島かイースター島)ので無理でしょう。
その次は3年後、2012年11月14日にオーストラリアのケアンズで見られます。朝早く(日の出と同時に欠け始めるくらい)なのがちょっと難点。*1この日食についてはまともな陸地がオーストラリアだけなので、全世界から人が集まりそう。動くなら今のうち?
その次は2013年11月3日、アフリカ中部。無理。
2015年3月20日、北極。もっと無理。
2016年3月9日、インドネシア。割と近いが、都会を通っていない気がする。。。
2017年8月22日、アメリカ。西海岸から東海岸まで見られるので、これは条件が良さそうです。
なかなか良い条件の日食はないんです。。。
金環日食なら、2012年5月21日(月)の朝8時前、本州の太平洋側(鹿児島・高知・大阪・名古屋・東京など)に見られます。たまたま近いですが、金環日食と皆既日食のおこる割合は同じくらい。2012年の次は2030年(北海道のみ)です。
*1 もっとも、46年前の網走での日食は、日の出時点で既に欠けていました。
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